theme
いつも が少しだけ変わる時
変わった風景と共に
いつもあったものに気づく
いつもだと感じていたものは
必ずしもいつもではなく
今は
今しかないもの
暗いイメージのそれは
美しさも生む
感じて気づくこと
気づいて感じること
story
ふいに訪れる
それは いつも を少しだけ変える
ときの流れは
ゆっくりと
風の流れを
露にして
しとしと
ざあざあ
泣いたり
怒ったり
とても気分屋
灰色の空から
降りてくる
世界がぼやける
遠くは見えなくなる
満ちる音
かきけされる
そこにあるはずの音
音があふれる
けれど静かだ
緑がはずむ
それは共に
ふるえてはずむ
少しの光を吸い込んで
きらきらと
渇いた地面
瞬く間に
模様はその時だけのもの
くもは重なり
濃く薄く
流れて蠢く
濡れたせかいが
でこぼこを
うめる
形の不安定なそれは
はじいて
はねて
面をぼやけさせる
はじいて
はねて
まるで遊んでいるみたいに
足元には
せかいを映す
鏡
円を揺らめかせながら
時を感じる
きたないもの
きれいなもの
すべてを
流す
はかなさも
きれいも
生む
いつもを消して
いつもを感じる
今 も感じる
それは
冷たく
暖かい
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